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物流標準化促進事業費補助金を解説!対象事業者、補助上限、申請方法et

物流標準化促進事業費補助金を解説
行政書士法人シフトアップ 代表社員 川合智

川合 智

12年間の運送会社勤務経験を持ち、累計相談数は10,000件以上。運行管理者・配車・総務経理など運送事業の現場を知り尽くした圧倒的な業務ノウハウを基に運送業、貸切バス、介護タクシー、産廃収集運搬などの許認可をメインに日本全国対応で力強くサポート。
【保有資格】行政書士【商工会議所】名古屋商工会議所【著書】 トラック運送業の運輸局監査対策行政書士のための運送業許可申請のはじめ方

国土交通省は、物流業界で深刻な課題となっている労働力不足に対応するため、「物流標準化促進事業費補助金」の公募を開始することを発表しました。(※2024年10月時点、募集は終了しています。)

「物流標準化促進事業費補助金」とは、物流データの標準化を推進し、物流業界全体の効率化を図ることを目的とした制度です。

本記事では、補助金制度の概要や対象となる事業者、要件、申請方法等について詳しく解説します。

物流標準化促進事業費補助金とは?

物流標準化促進事業費補助金」とは、深刻な労働力不足に直面している物流業界において、物流データの標準化を推進し、物流の効率化を図ることを目的とした補助金制度です。
国土交通省が、2024年5月17日から公募を開始しました。(※2024年10月時点では終了しています。)

物流情報標準ガイドライン(※)」を活用し、複数の荷主企業や物流事業者、物流システム事業者が協力して共同配送などを進めるための「物流・商流情報のオープンプラットフォーム」の構築や運営にかかる経費の一部が補助されます。

※物流情報標準ガイドラインとは、物流業界におけるデータ標準化の指針のこと。
物流業務効率化や共同配送の推進において、プロセスの標準化やデータの統一を図るために重要な役割を果たします。

 

物流標準化促進事業が生まれた背景

近年、物流業界は複数の課題に直面しています。
中でも労働力不足は深刻で、多くの物流事業者が必要な人手を確保できず、業務効率の低下を余儀なくされています。

また、業界内での業務プロセスの不一致が、作業の遅延やコスト増加を引き起こしていることも問題となっています。

こうした状況を改善するためには、物流業務の標準化が不可欠です。
物流標準化促進事業は、物流業界全体で統一された基準を設けて業務効率化を図り、労働力不足やコスト増加を抑制するために設置されました。

 

補助対象となる事業者

補助対象となる事業者

補助対象となる事業者は、荷主企業や実運送事業者、物流システム事業者など、物流に係る関係者によって構成された荷主企業2社以上を含む協議会です。

【協議会の構成の具体例】

  • 荷主企業2社以上
  • 物流事業者(実運送事業者、倉庫事業者など)
  • 物流に係る関係組織(物流システム事業者など)

荷主企業を2社以上を含むことが必須条件となっている理由は、異なる企業間での業務の標準化を図ることによって、物流業務の効率を向上させるためです。

この協議会が「物流情報標準ガイドライン」を活用し、データ連携を行いながら、共同配送などに取り組む実証事業が補助の対象となります。

 

補助金の対象外となる事業者は?

国土交通省から「補助金停止措置」または「氏名停止措置」が講じられている事業者は、補助金の対象外となります。
具体的には、過去に不正行為や重大な法令違反を行った企業が該当します。

また、「暴力団排除に関する誓約事項」に記載されている条件に該当する事業者も対象外となります。

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補助対象となる経費や上限

「物流標準化促進事業補助金」では、以下の経費が補助対象となります。

  • 物流情報ガイドラインへの準拠に係る費用
  • 物流情報ガイドラインに基づくシステムの導入、改修費用
  • 物流・商流データ基盤の利用料
  • 共同物流の実施に際して要する経費の一部

出典:国土交通省「物流効率化を図る荷主企業・物流事業者等から成る協議会の方々へ

補助率は、補助対象となる経費の2分の1以内です。
例えば、対象経費が5,000万円だった場合は、最大で2,500万円の補助が受けられるということになります。上限額は、1協議会あたり最大で3,000万円程度です。

なお、以下の経費は補助対象外となるため注意が必要です。

  • 申請等に係る事務作業費
  • 補助対象事業の内容に照らして当然備えているべき機器・備品等に係る費用
  • 他の国庫補助金で補助対象となる費用
  • 補助対象事業中に発生した事故・災害の処理のための費用
  • その他補助対象事業に関係のない費用

出典:国土交通省「物流標準化促進事業補助金説明会

 

補助対象期間

補助対象期間は、交付決定日~令和7年2月7日までです。
この期間内に事業を実施し、完了することが求められます。

 

申請方法

補助金の申請方法は以下の通りです。

  1. ホームページから申請書類をダウンロード
  2. 申請書類を作成
  3. 必要な添付書類を準備
  4. 物流標準化促進事業支援事務局にメール添付にて提出

原則、郵送やFAX送付による申請は受理されないため注意しましょう。
※2024年10月時点、公募は終了しています。

申請があった書類は、交付規程や公募要領に記載された要件などに基づき、物流標準ガイドラインへの準拠状況を事務局で確認したうえで審査し、採択の要否が判断されます。
必要に応じて、ヒアリングや追加書類の提出を求められるケースもあるため、あらかじめ準備しておくとよいでしょう。

 

まとめ

「物流標準化促進事業費補助金」は、物流業界の労働力不足や業務効率化を支える重要な支援制度です。この補助金制度を活用することで、物流業務の標準化やデータ連携が進み、業界全体での効率化が図られます。

物流業界における課題改善に向けて、この補助制度を積極的に活用し、効率的で持続可能な物流システムの構築を目指しましょう。

 

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行政書士法人シフトアップ 代表社員 川合智

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