目次

水屋運送の由来は〇〇を売る商人
「水屋をやりたいって知り合いの社長から言われて何それと聞いたら「利用運送」って言われたから運送業の許可は川合さんと思って電話したんです!」
知り合いの司法書士さんからこのような電話を受けたことがあります。私も運送会社に勤務し始めた当初は「水屋、何それ?」と思ったのを憶えています。
貨物利用運送業は、通称「水屋」と呼ばれていますね。運送業界、物流業界にいない方にはなじみの薄い言葉かもしれません。
「水屋」の由来は、物流辞典によると、昔、水を売り歩く商人が飛脚などへの荷物の取次を行っていたことから来ているそうです。
水屋運送事業者の数は2万2,300社!
国交省の統計によると、水屋運送業者=利用運送事業者の数は平成23年時点で約2万2,300社もいるそうです。
このうち、運送業許可を取得し車両を持ちながら利用運送も行う事業者は「3PL(サードパーティーロジスティクス)」と呼ばれ、車両を持たない事業者は「専業水屋」と呼ばれます。
水屋運送って儲かるの?
当事務所にご依頼頂いた専業水屋運送で許可を取ったお客様の中には、稼働初月で月商200万円の売上を上げている方もいれば、全国の運送会社に営業にまわり月商800万円を超えている方もいらっしゃいます。
水屋運送は、決して儲からない事業ではありません。
むしろ、儲かる確率の高い商売と言えると私は考えております。
なぜなら、小売業や製造業のように仕入れが不要で在庫を持つこともないのでビジネスとしては非常にリスクの少ない部類に入るからです。
ただし油断は禁物
水屋運送は、リスクも少なく儲かる確率が高いと言いましたが、大前提として「地道な営業による人脈作り」は必須です。
どんなビジネスにも共通のことですが、地道な努力なくして成功はありません。
しかし、どうやって営業をしたら良いかわからないという方もいるかもしれません。そのような方のためにちょっとしたコツをお伝えします。
営業はこのようにやる
ずっとトラックに乗ってきたし、営業方法がわからないという方は、考えつく限り、たくさんの人に水屋運送を始めると伝えてください。
例えば、とてもおいしい焼き肉屋があったとして、そのお店が誰の目にもつかない人里離れた山奥にあっては、お客さんが来ることはありません。
しがらみがあって人には伝えにくいかもしれません。しかし、お客さんがいないことには売上は上がりません。なに一つとして自分だけで完結する仕事はないのです。
あなたの起こした行動や考え方に賛同する人をできるだけ集めることに集中して、臆せず水屋運送で独立開業することを伝えるようにしてください。
おまけ
水屋運送業実態調査
国交省は平成24年、利用運送業者による実運送業者への無理な到着時間の指定や過積載の強要などが横行しているとして、8,000社に対してどれぐらいの頻度で利用運送を行っているかのアンケートを実施しました。
このアンケートで安全を阻害する運行を指示しているのが、専業水屋か3PLなのか確かめて対策を打つと言っています。
『アンケート結果(平成25年6月調査実施国土交通省資料より)』
安全運行に関する規制に照らし合わせ、指定した着時間に無理があると感じたことがあるか
- 感じたことはない・・・67.4%
- 感じたことがある・・・25.5%
まとめ
水屋運送は、営業方法を間違えなければ事業として十分に成り立つ仕事です。すでに多くの人脈があり受注が見込めるという方も、十分ではないが独立開業したいという方も、やると決めたからには行動してみてはどうでしょうか?
私自信も、苦しい時代はありましたが「やる」と決めて行動した結果、名古屋の真ん中に事務所を構えることができました。
※21時以降は、代表直通 080-3687-6848 までお掛けください。
ご不明な点はございませんか?
行政書士法人シフトアップと他事務所の違いを見てみる |
会社概要とアクセス方法 |
代表行政書士プロフィールを見てみる |
すでに他の行政書士へ依頼している人はこちらをご覧ください |
報酬額一覧 |