普段トラックを運転していても、トラックの構造についてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「トラックの構造に興味がある」「トラックの仕組みを理解して運転したい」そんな方に向けて、トラックの構造をわかりやすく解説しています。ぜひ参考にしてください。
まずは、トラックの様々な用途を支える「シャーシ」について見ていきましょう。
トラックの「シャーシ」とは
トラックを走らせるために、最も重要な役割をはたすのが「シャーシ」です。トラックの構造は大きく2つに分かれており、シャーシとボディから成り立っています。
シャーシは、エンジン・ブレーキ・ステアリングなど、トラックの基礎となる機能の集まりのことを指し、シャーシがないとトラックは走行できません。このシャーシに、バンやダンプなど用途に合わせた装備が付けられてトラックは完成します。
シャーシの構造
ここからは、シャーシの構造についてさらに詳しく解説します。シャーシの中で、最も中心的な構造となるのがフレーム。フレームの上には荷台が乗せられ、フレームの下には振動を吸収するサスペンションが付けられます。サスペンションの下にはタイヤが付いています。
フレームシャーシとは
シャーシの中でもフレームは、トラック特有の構造です。フレームは2本の縦材と数本の横材を組み合わせたもので、長いはしごのような見た目をしています。このフレームは、車全体を支える役割を持つとともに、すべての部品がこのフレームに付けられるため、シャーシの中心と言われるのです。
トラックのブレーキの構造
トラックは車体自体も大きく、たくさんの荷物を積むため、乗用車と比べてかなり重量があります。そのため、ブレーキの構造も乗用車とは異なり強力なものが搭載されています。
排気ブレーキの構造
トラックに付いている排気ブレーキは、乗用車には付いていない特殊な構造です。排気ブレーキはスイッチでオンオフができ、オンにするとアクセルペダルを離した時に働くエンジンブレーキを強化する役割があります。パワーはエンジンブレーキの1.8倍と言われており、重いトラックを制御する強力なブレーキです。
エアブレーキの構造
エアブレーキは、空気を圧縮してブレーキシリンダを動かして制御するものです。大型トラックが止まる際に、「プシュー」と空気が抜けるような音がするのは、このエアブレーキです。
リターダー(補助ブレーキ)の構造
最新のトラックに搭載されている新しい構造が、リターダーという補助ブレーキ。リターダーは、路面との衝撃を緩和することで補助ブレーキをかける仕組みで、オイルやバネが入ったシリンダーが使われます。
トラックのエンジンの構造
ここからは、トラックのエンジンについて解説します。事業用として使われるトラックは、ほとんどがディーゼル車です。重い荷物を積んだ状態でも発進しやすく、丈夫で故障が少ないことがメリットです。
ディーゼルエンジンが優れている点
ここでは、ガソリンエンジンに比べて、ディーゼルエンジンが優れている点を整理します。
まずは、熱効率が高いため、エネルギーの無駄が少ないこと。次に、粘りがあるため、坂道を登りきることができること。そして、トラックの大きな車体に耐えられるように丈夫に作られているため、耐久性に優れること。
さらに、構造がシンプルなので、故障が少なく修理が簡単であること。そして、トルク性に優れ、重い荷物を積んでいても容易に発進できること。最後に、エンジンブレーキ・排気ブレーキにより、ブレーキ性能が高いこと。
以上のことからガゾリンエンジンにはない優位性があり、事業用として選ばれているのです。
ディーゼルエンジンの構造
メリットの多いディーゼルエンジンですが、そのメカニズムはどうなっているのでしょうか。簡単に説明すると、エンジンの中で、空気を取り込んで、圧縮し、燃料を燃やして排気するという動作を繰り返しています。
このメカニズムによりトラックはパワフルに走行できるのです。
まとめ
トラックの構造は、普通車とは違う部分が多いことがお分かりいただけたでしょうか。トラックの構造を知らなくても運転はできますが、どんな構造で動いているのか理解していれば、メンテナンスやカスタムでも役に立ちます。
今回は代表的な構造を解説しましたが、興味があれば、その他の機能についても調べてみるのもおすすめです。
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