運送事業を開始すると必ず「自動車保険や貨物保険」への加入が必用になります。
燃料の高騰する昨今にトラックの経費削減ができれば大きなメリットが得られます。その他の事業運営上必要な保険に関しても 同様です。
わたくし、行政書士の川合智が「保険代理店経験7年」を活かし、ムダを省いて上手に保険加入して経費削減する方法をご紹介しますので、以下もご覧いただけると幸いです。
※既に見直しの必要なく適切な保険加入をしているお客様には必ず経費削減を約束できるものではありませんのでご了承ください。
運送業で加入すべき保険
まずは運送業で加入すべき保険は何があるのかを以下でご説明いたします。
自動車保険
自家用車においてもほとんどの方が加入する保険なので、一番身近な保険と言えます。最近では、インターネットで申し込む「通販型の自動車保険」も各保険会社から出ており、一般の保険代理店から加入するより10~30%安く加入できます。
しかし、残念ながらトラックのように自家用8車種以外の車両は通販型の保険には加できません。ですから皆さまがお付き合いのある保険代理店から加入することになります。下の表はよくある加入例です。
一般的な事業用自動車保険の加入例
相手への補償 | 対人 | 無制限 | - |
対物 | 無制限 | - | |
おケガの補償 | 人身傷害 | 3,000万 | - |
搭乗者傷害 | 1,000万 | - | |
お車の補償 | 車両保険 | 一般車両 500万 | 免責5万 |
自動車保険 ケガの補償見直し
経費節約のポイントとして、おケガの補償である「人身傷害」「搭乗者傷害」を削除し、下でご説明する「労災上乗せ保険」で同様の補償を付けます。そうすることで、保険料が安くなる可能性があります。
自動車保険 始期日の統一
運送業に使う車両5台は同時に買うことは少ないかと思います。すると、保険の開始日(これを始期日と言います)は1台ごとにバラバラになります。
これを順次、開始日を揃えていくことで、トラック5台であれば全ての車両が3%割引となります。更に、トラックと契約者を同じにすることで個人所有の車も割引車両の中に加えることができます。
車両がトラック、自家用自動車を含め6台以上になれば全ての車両に5%の割引が適用され経費削減ができます。
自動車保険 フリート契約
車両数が9台を超える自動車保険は「フリート契約」と呼ばれ、「メリット率」という割引が適用されます。この割引はある一定期間(保険の始期日から満期日までの1年とは異なります)の事故で1年間に保険会社が支払った保険金額がいくらだったかで毎年の割引率が変わります。
事故による保険会社からの支払いが多かった場合、その次年度の保険料はアップします。しかしこの保険料アップを押さえる加入の仕方があります。
それには、保険の割引率を決める期間を1年ではなく2年や3年の長い期間にする制度を使います。そうすることで、保険料のアップが緩やかにになるという仕組みです。この場合、保険料のダウンも緩やかになるのが特徴です。
更に、フリート契約の場合、特約を追加することで保険料が安くなります。契約時に付いてくる約款をインターネットで見るようにすることでの割引、自社のドライバーしかトラックに乗らないという限定を付けることによる割引などがあります。
上手に使うことで大幅な経費削減が可能になります。
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労災上乗せ保険
政府が運営する労災保険の上乗せとして加入するおケガの保険です。政府労災は事故が発生してから支払いまでに非常に時間がかかります。加えて、政府労災を使用すると次年度からの保険料が上がるので事業主様の負担も増えます。
大きな労災事故が重なると労働基準監督署に目を付けられることなどから、民間の保険会社の労災上乗せ保険に加入すれば、政府労災を使用せず従業員等のおケガの補償に備える事が可能になります。
※政府労災に加入しなくても良いということではございませんのでご注意ください。
労災上乗せ保険 補償の重複チェック
労災上乗せ保険はおケガの補償です。自動車保険の欄で書きましたとおり、自動車保険の人身傷害、搭乗者傷害と内容が重なります。労災上乗せの方でおケガの補償をするのであれば、自動車保険のおケガの補償は無くしても問題ありません。
労災上乗せ保険 勤務中のみ補償
事業主や法人役員の方は勤務時以外24時間補償の対象として加入している場合がよくあります。これを勤務中のみ補償にすることで保険料は下がり、経費削減ができます。
また、商工会議所が主体となる同様の保険もあります。商工会議所に加入する必要がありますが、民間保険会社の約半額で加入でき経費削減が可能です。
ただし、商工会議所は法人の場合は資本金により会費が変わります。会費と毎月の保険料のお支払いの兼ね合いで、加入を決めると良いでしょう。
貨物保険
運送事業で輸送する荷物にかける保険です。運転中の事故や荷役作業中の事故で荷主の荷物をキズ付けてしまった場合などに使用します。
貨物保険 車両の選別
一般的に売上高で毎月の保険料のお支払いを決めます。全てのトラックが対象となるため保険料は割高です。あまり知られていませんが、営業車や自家用車など荷物を運ばない車両を外して加入することが可能です。そうすることでムダがなくなり保険料が安くなり経費削減が可能です。
まとめ
このように上手く保険に加入することで経費をぐっと抑えることが可能です。現在ご加入中の保険を見直すと、補償が重複していたり、削れるものが見つかります。
もちろん当事務所でも保険代理店経験をもとにアドバイス致しますので、名古屋市は名駅の「行政書士法人シフトアップ」までお気軽にご相談ください。只今、全国対応中です。
※21時以降は、代表直通 080-3687-6848 までお掛けください。
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