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産業廃棄物収集

産廃収集運搬業許可の講習内容・費用・合格率まで一気に解説

産廃収集運搬業を始めるためには、産廃の積み下ろしをする地域の都道府県知事の許可が必要です。

そして、許可を取るためにクリアしなければならない条件の1つが「講習を受講していること」ですが、詳しい内容までは知らない方も多いと思います。

この記事では、産廃収集運搬業の許可取得に欠かせない講習の内容や難易度、費用、注意点などについて分かりやすく解説しています。産廃収集運搬業の許可取得を考えている事業者様はぜひご参考にしてください。

産廃収集運搬業許可の取得・更新に必用な講習とは?

産業廃棄物の収集・運搬をする「産廃収集運搬業(正確には産業廃棄物収集運搬業と言います)」を行うには許可が必要です。許可を取得するにはさまざまな要件を満たしていなければなりません。

その要件の1つが、公益社団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が主催している「講習会の受講」です。

それでは、産廃収集運搬業の許可取得に必須の講習について、内容や対象者、費用など、基本的な情報を以下で見ていきましょう。

 

講習の内容

講習は、

  • 新規許可申請講習会(正確には産業廃棄物収集運・搬課程 新規)
  • 更新許可申請講習会(正確には産業廃棄物収集・運搬課程 更新)

の2種類が存在します。初めて産廃収集運搬業を行う方は新規許可申請講習会(産業廃棄物収集運・搬課程 新規)を受講しましょう。
※以下、主に新規申請講習会についてのご説明となります。

講習会の内容は、廃棄物処理法に基づいて産業廃棄物の適正な処理を行うために必要な専門的知識と技能を修得するための座学となります。

新型コロナの流行前までは、各都道府県の会場へ直接出向く必用がありました。しかし、新型コロナ流行後は、パソコンやタブレットでオンライン講義を受講する暫定講習会を受講後、各地域の会場へ行き試験のみを受験するスタイルへ変更となっています。

会場まで出かける時間を短縮できるのは忙しい経営者にとってはメリットと言えるでしょう。

なお、自宅や会社にパソコンやインターネット環境がない方は、地域の会場へ出向き、講義ビデオを視聴してから試験を受けることもできます。

 

受講者について

個人で産廃収集運搬業を行う場合は事業主本人が受講者となります。法人の場合は、代表取締役が受講するのが望ましいとされていますが、登記上の役員のうちいずれか1人が受講すれば構いません。

なお、学歴や実務経験といった受講資格は特にないのでご安心ください。

 

受講に必用な費用

産廃収集運搬業の新規講習にかかる費用は、

  • 紙の申込書を郵送して行う場合は31,000円
  • インターネットによる申込の場合は30,500円

となっています。

 

受講日数と受講時間

講習は2日かけて行われます。1日目に「行政概論」「業務管理」、2日目に「環境概論」「安全衛生管理」「収集・運搬」のプログラムを受講後、修了試験を受けるという日程になります。

修了試験まで含めた受講時間は、およそ12時間40分(1日目:6時間30分、2日目:6時間10分)です。

 

講習が開催される場所と受講者の住所の関係について

講習会は各都道府県で開催されます。受講者の住所に関係なく、どこの会場でも受講でき、どの会場で受講しても、全国すべての自治体への許可申請に使用できます。

 

講習会の受講で注意すること

講習の受講にあたって、いくつか注意してほしい点がありますので以下でご説明します。

 

早めに予約をしておく

講習会はインターネットを利用して受講できるようになりましたが、試験は会場で受験しなければなりません。

試験の開催日は地域によって異なります。とくに地方では年間通しての開催日数が少ないため、早めに予約をしないと遠方まで受講しに行かなければならないケースもあるでしょう。

当社シフトアップへ、許可取得のご依頼をいただくお客さまの中には、早く許可を取りたいから営業所の場所とかけ離れた地域で受験する方もいらっしゃいます。

また、どの都道府県でも受験の定員数に限りがあるので、早めの予約が大切になります。

 

講習会の後には修了試験に合格しなければいけない

すでにお伝えしたように、産廃収集運搬業の許可を取得するには、講習受講後の修了試験に合格する必要があります。試験と聞くと身構えてしまう方もいるかも知れませんね。落ち着いて試験にのぞめるよう、以下で難易度や合格率を見てみましょう。

 

修了試験の合格基準と合格率

試験は、正誤(〇か×)を判断する問題と、多肢選択式問題の2種類が出題されます。配点は以下の通りです。

  • 行政概論:17点
  • 環境概論:3点
  • 安全衛生管理:5点
  • 業務管理:5点
  • 収集・運搬:5点
    (合計:35点)

そして、合格するためには以下の3つの条件をクリアしていることが必要です。

  1. 行政概論で12点以上の得点があること
  2. 行政概論以外の4科目に0点がないこと
  3. 全科目の合計点が25点以上であること

公式での発表はありませんが合格率は9割以上と言われています。また。万が一、不合格となった場合でも2回まで再試験を受けることができます。

合格率が高い試験ではありますが、不合格者もゼロではありません。できれば1回で合格するよう講習をしっかりと受けましょう。

なお、再々試験(最大3回の試験)でも合格できなかった場合、もう一度、講習を受ける段階からやり直しとなってしまいます。

 

修了証は申請に使うので大事に保管しよう

講習後の試験に合格した場合、試験から約2週間後に修了証が郵送で届きます。産廃収集運搬業の許可申請にあたっては、この修了証の提示と写しの提出が必要ですので、なくさないように注意しましょう。

 

まとめ

産廃収集運搬業の許可を取得するために欠かせない講習について、ご確認いただけたでしょうか。

産業廃棄物を収集・運搬するには、産廃を適正に扱うという社会的責任が伴うため、講習を受けて知識を身に着けることが義務付けられているということです。

忙しい経営者にとって2日間の講義を受ける時間を捻出することは大変ですが、許可取得のため、事業発展のためだと割り切るしかありませんね。

産廃収集運搬業の許可取得に関することは行政書士法人シフトアップまでお気軽にご相談ください。

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  • この記事を書いた人

川合 智

運送業許可のプロ事務所「行政書士法人シフトアップ」の社長★トラック運送会社に12年勤務後に開業。著書【行政書士のための運送業許可申請のはじめ方】★行政書士向けに運送業許可を教える「くるまスクール」主催者

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